30代子育て世帯の平均貯蓄額はいくら?みんなどのぐらい貯蓄しているの?

「子育てにはお金がかかるから貯蓄ができない」
「なかなか貯蓄ができないけど、よその家庭は貯蓄できているのかな?」
このように思っている子育て世帯の方、たくさんいるのではないでしょうか?
よその家庭の貯蓄額は知りたいけど、なかなか聞けないですよね。
ここでは、そんな気になる30代子育て世帯の平均貯蓄額についてご紹介いたします。
ご自身のご家庭の貯蓄額と比べていただき、今後の貯蓄計画の参考にしていただければと思います。
30代子育て世代の貯蓄額はいくら?
子育てにお金がかかるうえに、物価も高騰しており、家計は火の車!という方も多いのではないでしょうか?
なかなか貯蓄もできないですよね!?
では、同じような条件のよその家庭では、どのぐらいの貯蓄額があるのでしょうか?
令和4年の「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査/令和3年以降)」における各種分類別データによると、以下のようになっています。
- 金融資産を保有する世帯の平均貯蓄額は697万円
- 金融資産を保有しない世帯の平均貯蓄額は526万円
上記の平均貯蓄額をご覧になって、「高い!」と思った方もいらっしゃるでしょう。
平均額のなかには、極端に資産を保有している方も含まれていますので、下記の中央値もご参照ください。
- 金融資産を保有する世帯も平均貯蓄額の中央値は、390万円
- 金融資産を保有しない世帯も平均貯蓄額の中央値は、200万円
それでは、つぎに30代子育て世帯の金融資産の割合についても見ていきましょう。
金融資産を保有する世帯で一番割合が多いのは、100万円未満で17.60%です。
次いで多いのが100万~200万未満で、13.60%となっています。
また、金融資産を保有しない世帯においても同じく100万円未満が一番多く、13.40%で、次いで100~200万円未満の世帯が10.30%となっています。
出典:令和4年の「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査/令和3年以降)」における各種分類別データ
これらのことから、貯蓄がなかなか難しいという30代子育て世代の世帯が多いということが分かります。
収入における貯蓄に回す割合は?
30代の子育て世帯は、貯蓄が難しい家庭が多いということが分かりましたが、それでは、皆さんが収入のなかで貯蓄に回す割合はいくらぐらいでしょうか?
一番多いのが、「貯蓄していない」と答えた方で22.10%です。
次いで多いのが、「10~15%未満」と答えた方で21.30%、次に多いのが20~25%未満で12.80%となっています。
出典:令和4年の「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査/令和3年以降)」における各種分類別データ
貯蓄していない割合を除くと、30代にかぎらずどの世代においても「10~15%未満」が多いという結果が出ています。
「なんだ!うちだけじゃなかったんだ!」と少しほっとしたという方も多いことでしょう。
しかしながら、子育て世帯は子育て真っ只中です。
これからどんどん教育資金も必要となってきます。
またそれ以外にも必要になってくる資金があります。
次の項目では、30代子育て世帯に必要な3大資金についてご紹介いたします。
30代子育て世帯に必要な3大資金とは?
子育て世帯に必要な3大資金は、
- 教育資金
- 住宅資金
- 老後資金
です。
それではそれぞれについて、少し詳しく見ていきましょう。
教育資金
幼稚園時代 | 年間16万5,126円 |
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小学校時代 | 年間35万2,566円 |
中学校時代 | 53万8,799円 |
高校時代 | 51万2,971円 |
トータル | 192万2,028円 |
必要です。
これらは、全て公立の学校に通わせた場合です。
これが、私立になると費用がぐんと高くなります。
幼稚園 | 30万8,909円 |
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小学校 | 166万6,949円 |
中学校 | 143万6,353円 |
高校 | 105万4,444円 |
トータル | 613万3,598円 |
になります。
これらに加えて大学に進学するとなると、
国公立大学では、入学費用として67万2,000円、在学費用として414万円が必要となります。
私立大学文系では、入学費用は81万8,000円、在学費用は608万円、私立大学理系の入学費用は88万8,000円、在学費用は732万8,000円となり、国公立大学より20~30万割高になっています。
出典:令和3年度「教育費負担の実態調査結果」/日本政策金融公庫
住宅資金
30代子育て世帯においては、新たに住宅を購入しようとする世帯も多くいます。
住宅購入費用は新築で4,000万円、中古でも3,000万円程度必要です。
また頭金として物件価格の2割程度必要とされることが多く、このほか、契約時には印紙代やローン手数料、保険などの諸費用が必要となります。
購入後も固定資産税や管理費・修繕積立金などの支払いが、都度必要となります。
そのため、しっかりとした住宅資金の準備が必要です。
老後資金
今は子育て真っ只中であっても、いずれ子どもは成人し独り立ちします。
その後にやってくるのが、夫婦の老後です。
老後を不自由なく過ごすためには、計画的な資産形成が大変重要となってきます。
生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によると、夫婦2人で老後を過ごすために必要な最低限の生活費は、平均23万2,000円と試算されています。
その他の資金
上記に挙げた3大資金のほかに、急な出費を要することがあります。
結婚式のご祝儀や葬式の香典代などといった冠婚葬祭にかかる費用、また、病気やけがなどに見舞われた際に必要となる手術代や入院費、検査代などといった病院にかかる費用、このほか、住宅の屋根や外壁設備の修理や交換といった住宅維持費なども必要になってきます。
日本FP協会の「主なライフイベントにかかる費用の目安」によれば、緊急時に必要な資金は生活費の「3ケ月分~1年分」を確保しておくのが良いとされています。
まとめ
30代子育て世帯にとって、貯蓄はたやすいことではありません。
しかしながら、貯蓄の重要性もお分かりいただけたかと思います。
これから必要となる3大資金+αのためにも、収入を貯蓄に回す努力が必要です。
そのための方法としては、例えばファイナンシャルプランナーに貯蓄の相談をするのもひとつの方法です。
また、家計簿をつけて家計の収支の流れをしっかりと把握し、どの程度貯蓄に回すことができるのか、どこを見直せば無駄をなくし貯蓄に回る分を多くできるのかをしっかりと検討してみるのも良いでしょう。
このほか、副業やサイドビジネスなどで収入を増やすという方法もあります。
資産運用のため、投資をはじめるのも良いですね。
それぞれのご家庭に合った方法で、貯蓄を増やす方法を考えてみましょう。