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大学中退しても正社員になれる!就活を有利にするためのポイント!

大学中退しても正社員になれる!就活を有利にするためのポイント!

「大学を中退してしまうと就活に不利になるのでは?」と不安に思っている方も多いでしょう。
確かに履歴書に大学中退との表記があれば、企業側にはマイナスなイメージを与えてしまうのは確かです。
では、大学を中退してしまうと、正社員は諦めるべきなのでしょうか?
いいえ、そうではありません。

ここでは、大学を中退しても正社員になれる就活を有利にするためのポイントについてご紹介いたします。

大学中退者の就職についての現状

国は、卒業後3年以内の既卒者を新卒として扱うよう企業に通達しています。
これにより大学中退者の最終学歴は「高卒」になりますが、大学中退をしても高校を卒業して3年以内であれば、便宜上は「高校を卒業して3年以内の既卒者=新卒」として扱われるというわけです。

しかしながら、実際は、大学中退者は中途採用扱いになるのが一般的です。
このことを踏まえたうえで、以下の大学中退者の就職率をご覧ください。

大学中退から3ケ月以内 10.4%
大学中退から3年以内 11.8%
大学中退から3年後 2.4%
時期不明 8.1%
正社員以降なし 45.7%

参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究」

上記のデータを見ると、大学中退後に就職できた人は、合計32.7%で、全体の約3割程度です。
そして、正社員として就職していない人は、半数近くにのぼっています。

大学中退者の就職率が伸びない理由

その理由は、企業側と本人側の両方にあると考えられます。
企業側からすれば、大学中退者は大学を途中で辞めているという点において、会社に入ってもすぐに辞めるのでは?という思いがあります。

企業は、正社員を採用し育成する際にコストをかけています。
採用する際にもコストがかかり、さらに入社後も人材を育てていくという手間がかかります。
これが社会人未経験の人材であれば、なおさら時間をかけて育てていかなければなりません。
手間もコストもかかります。

このようにしてたくさんの手間とコストをかけた結果、早期に離職されたのでは、企業としては大きな損失です。
企業側としては、できればリスクは避けたいという思いがあり、早期離職のリスクが高いと思われる大学中退者の採用には慎重な姿勢を見せるのです。

一方、中退者本人側の問題としては、就活についての知識に乏しい点が挙げられます。
新卒であれば、大学からのサポートも受けられ、情報もどんどん入手することができますが、中退してしまったことにより、就活の進め方が分からなくなり、結果、ことごとく不採用通知を受け取るということになるのです。

それでは、大学中退者に正社員の道はないのでしょうか。
実は、ポイントさえ押さえれば、大学中退者であっても正社員への道は拓けます。
次の項で詳しく見ていきましょう。

大学中退であっても就活を有利にすすめるポイント

押さえるべきポイントは、6つです。

  1. 資格を取得する
  2. スタットダッシュ
  3. ポジティブな姿勢
  4. 求人が多い時期を逃さない
  5. 就職エージェントやハローワークを最大限に活用
  6. 求人票のターゲットの幅を広げる

それでは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

①資格を取得する

資格がないよりはあった方が、採用されやすいのは確かです。
資格取得のための時間やお金はかかりますが、長期的に見れば、必ずあなたのメリットにつながります。

②スタットダッシュ

就職活動において重要なのは、スタートダッシュです。
大学中退後は、空白をつくらずすぐに就職活動を始めましょう

資格取得を目指す場合であっても、資格を取る勉強をしながら就職活動をすることは可能です。
片手間にできないほど難易度の高い資格を目指す以外なら、資格試験の勉強と並行して就職活動を行ないましょう。
ブランクは短い方が就職には有利です。

③ポジティブな姿勢

大学中退を隠す必要はありません。
隠してもバレてしまいます。
そして中退の理由にウソもNGです。
大学中退の理由は、ポジティブに伝えましょう

例えば、勉強についていきず中退した場合であっても、そのまま言うのはNGです。
ポジティブに言い換えましょう。
「進学したときには自分が本当にやりたいことがなかったので、大学時代は何となく過ごしてしまったが、中退したことで、自分が本当にやりたいことが見えてきた。」など、中退したことは決してマイナスではなく、自分にとってはプラスであるという意味あいを持たせることが大切です。

④求人が多い時期を逃さない

求人が多いのは、一般的に1~3月頃です。
3月は決算企業が多く、4月からの新年度に向けて人員確保の動きがある企業が多いためです。
また新入社員研修後の6月、人事異動のタイミングに合わせた10月も求人が増える時期です。
これらの時期にしっかりと動けるようにしておきましょう。

⑤就職エージェントやハローワークを最大限に活用

近年、企業も民間の就職エージェントを通して求人を行なうところが増えてきました。
自分であれこれ探すより、就職エージェントにサポートをお願いしたほうが就職率も高まります

またハローワークには、求人はもちろんですが、就職のために必要なスキルや知識を修得できる職業訓練などの制度もあります。
両者のサポートを上手に活用することで、正社員への道が近くなります。

⑥求人票のターゲットの幅を広げる

大手企業や有名企業に就職したいという方は多いと思いますが、大手企業や有名企業の求人には、大卒以上という応募条件の企業が目立ちます。
こだわりを捨て、中小企業やベンチャー企業など幅広い視野で、求人情報にあたってみることをおすすめします。

また求人票には、「未経験者歓迎」という記載があります。
これらの記載がある企業においては、研修制度やサポート体制がしっかりしていると考えられます。
働きながら、スキルや知識を修得できるのでおすすめです。

このほか、自分の強みや得意分野を活かせる求人に目を向けることも大切です。
学生時代得意だったことは、中退した今となっては、あなたの最大の武器になります。
自分の強みや得意分野が分からない場合、あらためて「自分の強みは何だろう?」と自問自答してみてください。

まとめ

2022年度末の文部科学省の調査によると、全国の大学生のうち中退者の総数は、5万7,875人となっています。
全国に大学生は、約300万人いるので、100人に2人程度が大学を中退しているということになります。
このなかの3割程度が就職に成功しており、半数程度は、就職できていないというデータがあります。

大学中退者がなかなか就職できないのは、それなりの理由があります。
しかしながら、マイナスに捉えるよりも、プラスに考えて、この記事に記したようにポジティブな就職活動を行なうことで、必ず就職に結びつくと信じています。

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