COO
– INTERVIEW 03
人に対して
「ごまかさない」「嘘をつかない」という
「信頼残高」の積み重ねが重要。
KANNO WATARU菅野 航
私は岩手県の大船渡市という、東日本大震災で津波の被害にあった場所で生まれ育ちました。
小学校低学年から野球に夢中で、中学生では県の選抜チームとして全国大会に出たこともあります。
そこで高校のスカウトの目に留まり、たくさんの高校からオファーをいただきました。
岩手県に残りたい気持ちもありましたが、夢の1つでもあった強豪校・仙台育英に進学することを決断。
甲子園を目指して、15歳から寮生活を始めることになりました。
高校ではまさに野球漬けの毎日を送り、本当に野球をしていた記憶しか残っていません。
お金持ちになることよりも、
明日仕事に行くことが楽しみで仕方がないことが「成功」。
監督からよく言われたのは「強いチームというのは、強い人たちがたくさん集まって切磋琢磨するから野球が上手になる」という言葉と、「育英は甲子園に出ることが目的ではなく、甲子園で勝つことが目的だ」という言葉。
高い目標を持つことの大切さを学ぶことができました。
レギュラーではありませんでしたが、高校3年間で甲子園には3度出場。
その中には、5球団競合ドラフト1位の同級生がいました。
当時、彼が18歳でプロで活躍する姿を見て、自分との差をものすごく感じました。
大学に入り、21歳のときに被災したのが東日本大震災でした。
地元の大船渡市は津波による甚大な被害があり、父親が経営していた会社も大きな影響を受けることに。
そのとき父は人を雇うことの大変さ、そして経営が上手くいっていても災害によって一変してしまう恐ろしさを語っていました。
私がネットワークビジネスの世界に飛び込んだきっかけは、説明会で出逢った人に惹かれ、その人に憧れてビジネスを当時スタートしました。
父の苦労を見てきた私にとって、「無借金経営」「無店舗経営」「無在庫」といったビジネス用語がリスクヘッジに聞こえて、「父の知らない働き方なのでは」と感じたのです。
父は「権利収入」という言葉には全く興味がない、頑固で古風な人ですが、今でも信念を持って仕事を続けています。
私は父から何かを教わったわけではなく、父の背中を見て育ってきました。
私は「お金持ちになることよりも、明日仕事に行くことが楽しみで仕方がないことが“成功”だ」と思っています。
私が10年の間、ネットワークビジネスを続けられているのも、それができているからです。
私もこれから10年後、父と同じく信念を持って今の仕事を続けていけたら、そして私の子どもたちにとって、いい父親になっていられればいいなと思っています。
壁を乗り越える方法は、その壁を乗り越えた人にしか教えられない。
そのとき「失敗」は「成功」になる。
私がネットワークビジネス業界での10年間で学んできたのは、物事の考え方です。
世の中にはマインドフルネスやマインドセットなど、「成功する」ための本は山ほどあります。
しかし、「成功する考え方になっていない状態」で本を読んでも成功を収めることはできません。
その中でも「失敗」の捉え方は最も重要な考え方だと思います。
私はネットワークビジネスを始めた最初の3年間、全く成果を出せませんでした。
しかし、「将来、この失敗を生かせる日が必ずくる」と考えて歩んでいました。
壁を乗り越える方法は、その壁を乗り越えた人にしか教えられません。
そのとき「失敗」は「経験」と言葉を換えるのです。
そして、「その人を象徴するのは、その人の周り」だということも教わりました。
ネットワークビジネスは人を集める仕事ですが、後に人が集まる仕事に変わっていきます。
人が集まる人間になるためには、自分を常に成長させ、アップデートさせていく必要があります。
その成長に必要なものが「失敗」なのだと思います。
積極的に失敗をして、多くの問題解決スキルを身に付けることが、自己成長に繋がると思います。
失敗を繰り返す日々の中で、私には神様からのプレゼントともいえる「人との出会い」がありました。
それが7年間一緒にいる今のビジネスパートナーたちです。
人を大切にできない人間に、成功する人はいても、成功し続けられる人はいません。
私はネットワークビジネスの中で、身内に対して「仕掛けない」「ごまかさない」「嘘をつかない」という「信頼残高」の積み重ねの重要性を感じてきました。
QUALIAを立ち上げる前にも、自分たちで作り上げてきたものが瞬間的に壊れていくという経験がありました。
そんな状況でも信じてついてきてくれているメンバーのみなさんをこれからも大切にしたいと思っています。
選ばれる“物”から、選ばれる“人”に。
「あなたから買いたい」と思っていただける人材を育てる。
ネットワークビジネスにおいて大切なのは、「1人1人が会社の代表になる」という自覚を持つことです。
例えば、「健康食品を扱っている会社の人間が、たばこを吸っているのを見たらどう思うだろう」と。
様々な視点からの「見られ方」があり、「人からどう見られるか」を意識することが、人格者への道に繋がっています。
ネットワークビジネスのイメージが良くない理由の1つが、「誰でも始められる」こと。
人材教育が十分にされていない人間が、次の日にはネットワークビジネスについて話してしまう。
それではイメージを変えていくのは難しいと思います。
しかし、人材を教育できる人間を多く輩出できれば、業界は必ず大きく変わっていくはずです。
QUALIAはお客さまの満足度をしっかりと高めていけるような人材育成に力を注ぎます。
選ばれる“物”から、選ばれる“人”に。
商品の品質の良さはもちろん大前提ですが、「あなたから買いたい」と思っていただける人材を育てられれば、究極のリピーターを生み出せると思っています。
仕事を通じて、人に「変わるきっかけ」を与えられるのがネットワークビジネスです。
私がきっかけで「こうなることができました」と言ってもらえたときや、何気なくかけた言葉がきっかけで成長していく人の姿を見たとき、言葉の影響力を実感します。
自分自身も変えてもらった1人として、子どもたちに「こんな大人になりたい」と思ってもらえるような大人を育てていきたいと思います。
プロ野球選手のような、華やかな世界の人たちに勝るのは難しいかもしれません。
しかし、人生の第2フェーズを生きていく上で、ネットワークビジネスは最高の仕事だと伝えていきたいです。