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歯の健康だけでない!健康に大きな影響を与える口腔ケア!

歯の健康だけでない!健康に大きな影響を与える口腔ケア!

みなさん、口腔ケアしていますか?
「ちゃんと歯を磨いている」
「マウスウォッシュをしている」
「デンタルフロスを使っている」
など、みなさん、さまざまな対策をしていることと思います。

でもみなさん、本当にそれだけで大丈夫ですか?
ここでは、歯だけではない私たちの健康そのものに大きな影響を与える口腔ケアについてご紹介いたします。

口腔ケアとは?

口腔ケアというと、歯磨きだと認識している人が大多数だと思います。
確かに歯磨きも口腔ケアには含まれます。
でも口腔ケアはそれだけではありません。

  • 歯や歯茎、舌、粘膜、入れ歯を含む口のなかの清掃
  • 口腔内や口のまわりのマッサージ
  • 咀嚼や嚥下のトレーニング、リハビリ

これらも口腔ケアに含まれます。

それでは、もっと詳しく口腔ケアの種類についてみていきましょう。

口腔ケアの種類について

口腔ケアは、大きく2つに分けられます。

  • 日常的なケア
  • 専門的なケア

です。

日常的なケアとは、日頃本人や介護者などが行なうケアのことです。
一方、専門的なケアとは、歯科医師や歯科衛生士が行なうケアのことを指します。

それではこの2つのケアについて、より詳しくみていきましょう。

日常的な口腔ケア

日常的な口腔ケアには、大きく4つあります。

  • うがい
  • 粘膜や舌の清掃
  • 歯磨き
  • 入れ歯の清掃

これらは、本人や介護者により日常的に行うものです。

専門的な口腔ケア

専門的な口腔ケアも、大きく4つ挙げられます。

  • それぞれのお口の状態にあった口腔清掃アドバイス
  • 歯石除去
  • 口腔機能の維持や回復のための指導やケア
  • 食事介護へのアドバイス

これらは、日常的なケアとは異なり、歯科医師や歯科衛生士といった専門家が行なうケアです。

口腔ケアの目的とは?

上記に記したように口腔ケアは、歯磨きだけでなく、お口のなかをトータルでケアするものであることがお分かりかと思います。

ご覧のように口腔ケアにおいては、幅広く行なう必要があるのですが、口腔ケアをしなければいけない目的は何でしょうか?

口腔ケアの目的は、大きく5つあげられます。

  1. 虫歯や歯周病の予防
  2. 口臭の予防
  3. 味覚の維持・改善
  4. 誤嚥性肺炎の予防
  5. 口腔機能の維持・回復

そして実は、口腔ケアは病気の予防にもつながっているのです。

口腔ケアと糖尿病との関連性について

口腔ケアと糖尿病との関連性について

糖尿病とは、血糖値の異常が原因の病気であり、さまざまな合併症を引き起こします。
口のなかと糖尿病は、何の関連性もないように思えますが、実は、口腔内の状態が、血糖コントロールに影響を与えているのです。

例えば歯周病・・・
歯周病菌を減らすことにより血糖コントロールが円滑に行なえるようになるのです。

逆に、高血糖状態が続くことにより、免疫機能が低下します、そしてそれにより、歯周病の悪化へとつながっていくことになるのです。

歯周病が悪化すれば、血液中の炎症に関連した物質(TNF-α)が増加し、インスリンが効きにくくなります。
そうなれば、糖尿病が悪化します。
糖尿病が悪化すれば、身体の抵抗力が低下し、歯周病にも感染しやすくなります。

このように負の連鎖がエンドレスで続いていくのです。

この負の連鎖を断ち切るためには、歯周病のコントロールが重要なカギを握ります。
歯周病がコントロールできれば、インスリンの効きが良くなり、血糖コントロールが円滑化され、歯周病が改善します。
そしてこれにより糖尿病も改善へと向かっていくのです。

口腔セルフチェック

「なんだかお口の中が心配になってきた!」という方も多いのではないでしょうか?

それでは、ここであなたのお口の状態をチェックしてみましょう。

  • 歯は何本ありますか?
  • 奥歯は噛み合っていますか?
  • 歯肉の状態はどうですか?
  • 口が渇くなどの症状はありますか?

これらは、日頃からご自身で把握しておいてもらいたい内容です。
ご自身の口腔内の状態を常に把握しておくことは、口腔内の健康につながります。
これを機に、ご自身のお口のなかをのぞいてみてください。

歯の本数について

人間の歯は、親知らずを含めて全て生え揃うと32本になります。
しかしながら、親知らずは生えてこない方や抜いてしまう方もいるため、人により28本~32本となります。
18~28本の歯があれば、固いものでも普通に食べられます。

しかしながら、歯の数が6~17本になれば、たくあんやフランスパンやタコ、いか、硬いお煎餅など硬いものや弾力のあるものは食べられなくなります。

そして、葉の数は0~5本になれば、うどんやバナナといった柔らかいものしか食べられないようになります。

歳を重ねても食べたいものを食べるためには、歯の健康が一番です。
自分の歯を失うことがないようにしっかりと口腔ケアを行ないましょう。

奥歯の噛み合わせについて

奥歯が噛み合ってないと、食べ物を噛む際に、力が不均等に分散されます。
そうすると特定の歯に余分な負担がかかるので、歯の健康に影響を及ぼすだけでなく、以下のような症状につながります。

  • 顎関節症
  • 顔の形やバランスに変化が生じる
  • 咀嚼機能の低下
  • 発音への支障

歯肉について

歯茎についてもこまめにチェックしておきましょう。
歯肉炎の進行は糖尿病の悪化につながります。
ご自身の歯茎をチェックして、腫れや出血があれば、すぐに受診しましょう。

口腔内が乾く方は要注意!

口の中が乾燥する原因はいくつかあります。

  • 加齢による唾液の分泌量の減少
  • 薬の副作用
  • 糖尿病
  • ストレス
  • 口呼吸によるもの

いずれにせよ、口渇感がひどい場合には、早めの受診をおすすめします。

まとめ

口腔ケアの大切さ、お分かりいただけましたか?

口腔ケアのポイントは、大きく3つです。

  • 歯を磨く
  • 粘膜をケアする
  • 定期的に歯科医院を受診し、口腔内のチェックを行なう

適切なお口のケアは健康に直結しています。
口腔ケアを見直して、健康な体を手に入れましょう。

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