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専業主婦と共働きでは年金額が100万円違う!?老後の収入アップの5つの方法

専業主婦と共働きでは年金額が100万円違う!?老後の収入アップの5つの方法

「老後の生活が不安」
「自分は年金いくらもらえるのだろう?生活できるのか?」
「公的年金だけでは生活できないよねー」

このように老後を不安に思っている方は多いのではないでしょうか?

そして専業主婦の人には次のような不安もあるのでは?

「共働きの人に比べると、私たち専業主婦はもらえる年金額が100万円も違うって聞いたけど本当!?」

ここでは、このようにご自身の老後に不安を抱いている専業主婦の皆様の老後が少しでも明るくなるよう、年金の正しい情報と老後の収入アップの方法をご紹介いたします。

公的年金制度について

まずは、公的年金制度についてご説明いたします。

公的年金には、国民全員が加入している国民年金と、会社員・公務員が加入する厚生年金があります。

専業主婦と共働きでは、この仕組みによって、もらえる年金額が異なるのです。

共働き世帯については、夫婦ともに老齢基礎年金・老齢厚生年金が支給されます。
一方、専業主婦に関しては、老齢厚生年金は夫の分のみで、妻には支給されません。

それでは、実際にどのぐらいもらえる年金額が異なるのか見ていきましょう。

共働き世帯と専業主婦世帯それぞれの年金受給額について

それでは、共働き世帯と専業主婦世帯の年金の種類別に見ていきます。

まずは、国民年金(老齢基礎年金)です。
共働き世帯は、夫婦二人分で136,000円、専業主婦世帯も同じく夫婦二人分で136,000円です。
国民年金については、もらえる年金の額は同じです。

次に、厚生年金(老齢厚生年金)について見てみましょう。
共働き世帯は、夫婦二人分で188,966円、専業主婦世帯は夫の分のみ94,483円が支給されます。

夫婦二人分の年金額で見ると、共働き世帯と専業主婦世帯では、1ヶ月あたり厚生年金分の差額94,483円専業主婦世帯の方が受給額が少ないことが分かります。
年間で見ると、1,133,796円もの差が出てきます。

老後の収入アップは今からでもできる!?

老後の収入アップは今からでもできる!?

ここまでの記事を読んで、愕然とした専業主婦の皆さま。
諦めるのは早いです。

今からでも老後の収入をアップする方法があります。
ここでは、少しでも明るい老後を過ごしていただくための5つの方法についてご紹介いたします。

①国民年金の加入期間を増やして年金額をアップ

国民年金を満額で受け取るためには、40年の加入期間があることが条件です。
しかしながら、ほとんどの方が40年に満たないのです。

ご自身の加入期間を見直してみて、加入期間が40年に足りていない方は、60〜65歳までの任意加入期間の間も国民年金を納めることにより、加入期間を増やすことができます。
例え40年に満たないとしても、加入期間を増やすことにより、国民年金の金額を増やすことができるのです。

②付加年金により年金額をアップ

60〜65歳までの国民年金任意加入期間においては、付加年金に加入することができます。
付加年金とは、国民年金保険料に月400円を上乗せして支払うことにより「200円×付加年金の保険料納付月数」の分だけ年金を加算して受け取れる制度のことです。

任意加入期間の5年間フルに付加年金に加入すると、付加年金保険料は24,000円納めることになりますが、その後の受給額が年間12,000円増えることになります。
2年で元が取れる計算になりますので、大変お得です。
また、付加年金は国民年金第1号被保険者(自営業の方)も加入可能です。

③繰下げ受給で受給額アップ

年金の受給開始は、原則65歳からですよね。
しかしながら、受給開始を遅らせることで、受け取る年金額をアップさせることができるのです。

1ヶ月繰り下げるごとに年金額は、0.7%増加します。
例えば5年繰下げて70歳から受け取ることで、年金額は最大42%増やすことができるようになるのです。

④iDeCo、NISAなどで個人年金をアップ

公的年金で収入を増やす方法のほかに、個人で掛け金を拠出・運用して、老後に年金として受け取る方法もあります。
iDeCoやNISAなら、公的年金に上乗せして、個人年金として老後に受け取ることができます。

今から夫婦で働いて妻の分の受給額をアップ

これまで専業主婦だった方も、今から夫婦で共働きをすることで、妻の分の厚生年金がもらえるようになります。
ただし、妻も厚生年金に加入する必要があります。

その場合、社会保険料を支払うことにより手取りが減るかもしれません。
しかしながら、その分老後の年金は増えるということですので、今現在の収入を確保するか、老後の収入を見据えて今、社会保険を支払うか、冷静に判断することが大切です。

まとめ

老後の収入が不安という方は多いと思います。
この記事を読んで初めて、専業主婦が共働き世帯より年間100万円も年金受給額が少ないということを知り衝撃を受けた方もいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、もらえる年金額を増やすことも可能です。
任意加入制度を利用する、付加年金に加入する、繰下げ受給、個人で年金を準備するなどいくつか方法はあります。

思い立った時が初めどきです。
明るい老後のためにも、今から老後の備えをしっかりとしておきましょう。

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