上司に退職を伝えるタイミングとその方法
「今の仕事は自分に合っていない」「ステップアップのために転職したい」「労働環境が悪いので退職したい」このような理由から、現在勤めている会社を辞めたいと思っている方、必見!
今回は、上司に退職を伝えるタイミングとその方法についてご紹介いたします。
「退職を決めたけど、なかなか上司に切り出しにくい」上司にいつ、どのように退職について切り出そう?と悩んでいる方は多いと思います。
上司への退職の報告のタイミングについては、とても重要です。
円満退職のために、ぜひ抜群のタイミングと方法でこの難局を乗り切ってください。
退職を伝えるタイミング
一般的に退職者が増えるのは、年末や年度末の区切りの良い時期です。
しかしながらこの時期は、どこの企業も忙しい時期でもあります。
猫の手も借りたいというほどの慌ただしい職場で、上司に退職を切り出しても心証を悪くするだけです。
円満退職へともっていくためにも、退職を伝えるのは、繁忙期ではな閑散期にしましょう。
会社が比較的忙しくない時期であれば、上司も気持ちに余裕があるので、穏やかに話を聞いてもらえる確率が高くなります。
また大きなプロジェクトの途中に退職を伝えるのは避けた方がよいでしょう。
大きなプロジェクトが現在進行中という場合には、引継ぎが大変でありプロジェクト遂行の支障となってしまいます。
多くの人に迷惑をかけることにもなりますので、円満退社というわけにはいかなくなってしまうかもしれません。
できれば、プロジェクトが終了したあとを見計らって話を切り出すのが一番スマートです。
人事異動をしてすぐに退職を伝えるのもおすすめできません。
この場合、前任者からの引継ぎはすでに終わっています。
引継ぎ後すぐに退職となると、引継ぎの引継ぎというカタチになり、うまく業務が回らない状況に陥ってしまう恐れがあります。
上司にしても周囲の方にとっても決して歓迎できることではありません。
あなたが退職したあとに、後任の方をはじめ多くの方に迷惑がかかってしまいます。
このような場合は、人事異動後ではなく内示が出たときに退職の意思を伝えることをおすすめいたします。
退職を伝える方法・伝え方
退職について伝える時期を決めたら、どのように伝えるかについて考えてみましょう。
「思い立ったが吉日」といいますが、退職については、思い立ってすぐ行動に移すと円満退社とは程遠い状況になってしまいます。
退職については、非常にナイーブな問題だと捉え、しっかりと段階を踏んで計画的に進めていきましょう。
退職の伝える方法
会社によって異なりますが、ほとんどの会社では就業規則により「退職を希望する場合、退職の意思を退職日の1~3か月前に会社に申し出ること」などと定められていることと思います。
まずは、自分の会社の就業規則を確認したうえで、いつ伝えるべきかをしっかりと見極めて上司に伝えるようにしましょう。
まずは、上司に「お話したいことがありますので、少しお時間いただけますでしょうか。」などとアポイントメントを取ります。
注意しなければいけないのは、必ず直属の上司に伝えるということです。
直属の上司が嫌いだからと言って、直属の上司を飛ばして話をすることは社会人としてNGです。
円満退社のためにも、この点はしっかりと押さえておきましょう。
退職の伝え方
退職の伝え方にもコツがあります。
もし上司への不満が原因で退職したいと思っていても、円満退社のため上司への不満をストレートにぶつけることは避けましょう。
上司に退職の意思を切り出した場合、必ず退職理由を聞かれると思いますが、上司や会社の不満をぶつけるのではなく一身上の都合を理由に伝えるほうが円満退社につながります。
また「止めても無駄です。絶対に辞めます」という姿勢ではなく、「退職日は〇月〇日頃を考えていますが・・・」と相談する形で話をすると円満退社につながります。
退職願の書き方・提出の仕方
ドラマで退職シーンが描かれる場合には、必ず「退職願」を提出していますが、実際には必ずしも「退職願」を提出しなければならないというわけではありません。
ただし慣例に従ってという場合もありますので、知っておいて損はありません。
ここでは、退職願の書き方や提出の仕方についてご紹介いたします。
退職願の書き方
会社に退職願のフォーマットがある場合は、フォーマットに従って記入していくだけでOKですが、ない場合は、白地の用紙に以下について縦書きで書いていきます。
- 退職理由
- 退職日
- 退職願を作成した日付
- 署名・捺印
ここで気を付けなければならないのは、必ずボールペンなど消えない筆記具で記入するということです。
鉛筆やフリクションボールペンなどは使わないようにしましょう。
また間違った場合は、修正テープなどで修正せずに書き直しましょう。
パソコンを使って作成しても構いません。
上記のものを白地の封筒に入れ、表に「退職願」と記入します。
裏面には名前と部署を記入します。
ちなみに「辞表」は、経営層や公務員が職を辞するときに届け出るものなので間違っても「辞表」と書かないように注意してください。
提出の仕方
退職願は、実際に上司に退職の意思を伝えたのちに提出します。
退職の意思を伝えるときに退職時期についても相談し、上司の了承を得たうえで退職届を提出しましょう。
提出時期については、退職日の1か月前がベストです。
遅くても2週間前には提出するようにしましょう。
その際には、しっかりと上司に手渡しをしてください。
ドラマのように、上司の机の上にそっと置いておくというようなことはしないようにしましょう。
まとめ
退職を上司に切り出すのは大変勇気のいることだと思います。
周りに相談したい気持ちにもなるかもしれませんが、なるべく上司に伝えるまでは周囲に漏らさないようにしたほうがよいでしょう。
上司に直接伝える前に、予期せぬ形で上司の耳に入ってしまった場合、円満退社へともっていきにくくなります。
また退職の意思を固めたら、情に流されることなくできるだけビジネスライクに対応するようにしましょう。
退職を止められると嬉しくなってつい退職時期を延ばしてしまいそうになるかもしれませんが、退職の意思を伝えた時点であなたの心はしっかりと固まっていることと思います。
お礼を伝えながらもきっぱりと退職の意思を伝えましょう。
円満退社は、退社後の新しいステップに弾みをつけることになります。
もやもやした気持ちが残りながら辞めるのではなく、円満退社に導くためにぜひこれらのことを実践してみてください。