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新社会人必見!新社会人のための賢い貯蓄法

新社会人必見! 新社会人のための賢い貯蓄法

社会人1年生の皆さまにとって待望の、初めてのお給料。
いざ手にした感想はいかがだったでしょうか。
アルバイト経験がある方も、フルで働いて手にしたお給料を手にしたときの喜びはひとしおだったことと思います。
これから毎月、働いた対価としてのお給料を手にすることとなった新社会人の皆さまは、毎月のお給料をどのように使うか、もう決めていらっしゃいますか?

  • 趣味につぎ込みたい
  • 流行りのファッションのために使いたい
  • 美味しいものをたくさん食べたい
  • 貯金したい

いろいろと使い道を考えている方も多いと思いますが、新社会人の皆さまには、ぜひ計画的な貯蓄を始めることをおすすめします。

ここでは、新社会人の皆さまにとって大切なお金の話をご紹介いたします。
これを読めば、新社会人の平均収入やお給料の使い道、上手に貯める方法などについてもお分かりいただけます。

新社会人の平均収入は?

まずは、新社会人の平均収入についてみていきましょう。
厚生労働省が実施している令和元年賃金構造基本統計調査では、以下のような結果が出ています。

  • 高卒の初任給・・・16万7,400円
  • 高専・短大卒の初任給・・・18万3,900円
  • 大卒の初任給・・・21万200円
  • 大学院修士課程修了の初任給・・・23万8,900円

これらを平均すると、だいたい20万円前後といったところでしょうか。
ここに挙げている金額は、給与支給額です。
ここから、保険料や税金などが差し引かれ、残った金額が実際に新社会人の皆さまが手にする金額、いわゆる手取り収入となります。

それでは、新社会人の場合、給与から差し引かれる金額は幾らぐらいかみていきたいと思います。平均支給額20万円をもとに計算してみます。

  • 健康保険料・・・約10,000円(平成30年度保険料額表(東京都)参照)
  • 厚生年金保険料・・・約18,500円(厚生年金保険料額表参照)
  • 雇用保険料・・・約600円(厚生労働省 平成30年度雇用保険料率参照)
  • 所得税・・・約3,800円(平成30年分源泉徴収税額表算出)

上記を合計すると32,900円になります。
平均支給額20万円からこれらを差し引くと、手取り収入は16万7,100円になります。
給与支給額の7~8割が、手取り収入ということになります。
社会人1年目はこのような感じですが、2年目からは住民税が差し引かれるようになります。
住民税は、前年の所得に課税される仕組みですので、1年目は課税の対象にはなりません。

新社会人のお金の使い道

それでは、次に新社会人の皆さまは毎月幾らぐらいお金を使っているのかみていきましょう。
ここでも平均支給額20万円(手取り収入16万7,100円)、一人暮らしをモデル例として計算していきます。

  • 住居費・・・約50,000円
  • 食費・・・約30,000円
  • 水道光熱費・・・約10,000円
  • 通信費・・・10,000円
  • 交際費・・・10,000円
  • 衣服・日用品・・・約10,000円
  • 趣味・娯楽費・・・約10,000円
  • その他・・・約10,000円

ここまでを計算すると毎月の出費は、140,000円です。
手取り収入が16万7,100円なので、差し引くと残金は、27,100円となります。
よって27,100円は貯蓄に回すことができるという計算になります。

新社会人理想の貯蓄額は?

前項で新社会人の貯蓄可能額をざっと計算してみましたが、あくまでも一般的な例です。
お住まいの地域やお勤めの会社によって多少金額が前後することがあると思いますので、ご自身の内訳と異なっても気になさらないでくださいね。

貯蓄計画を立てる上で大切なのは、1か月の収支の計画を立てるときに、あまり細かく決めすぎないということも大切です。
細かく決めすぎて、守らなければ!という思いが強すぎて、逆に身動きが取れずストレスになってしまう可能性もありますのでお気をつけください。

ただし、あまり細かく決めすぎない=どんぶり勘定で良いというわけではありません。
計画はしっかり立てたうえで、イレギュラーなことがあっても慌てず臨機応変に対応していくことが大切です。

前項で貯蓄可能額を計算したとおり、新入社員の理想貯蓄額は手取り収入の16%~17%となっています。
実家暮らしの場合は、住居費や一人暮らしにかかる費用がかからないので、34~35%が理想の貯蓄額とされています。
手取り収入16万7,100円の方であれば、約5万7,000円前後が理想の貯蓄額ということになります。

これらを毎月貯蓄に回していくと、1年間で一人暮らしの方なら、32万5,200円、実家暮らしの方なら68万4,000円貯蓄が可能になります。
これにボーナスを少しずつでも加えていくと貯蓄額もぐんと増えることになりますね。

計画的な貯蓄をするための方法

計画的な貯蓄をするための方法

貯蓄をするためには、まずは計画を立てることが大切です。
無計画にお金を使い、残ったら貯蓄に回そうと考えている方は要注意です。
「お金が貯まらないループ」に陥る可能性大です!

計画的な貯蓄をするためのポイントは、あらかじめ貯蓄に回す金額を別の口座に移しておくこと。
貯蓄として使う通帳を普段使いの通帳と別にしておくことをおすすめします。
できれば、キャッシュカードなどを作らずに、なかなか引き出せないようにしておくと良いでしょう。

このほかにも計画的な貯蓄をするための便利な仕組みがありますのでご紹介いたします。

  • 給与天引きシステム・・・社内預金制度、財形貯蓄、従業員持ち株制度
  • 口座振替システム・・・積立預金、外貨自動積立サービス、投信自動積立

上記に挙げたものは、確実に貯めていく「積立タイプ」と、増やしていく「運用タイプ」があります。
目的にあったものをお選びいただくと良いと思います。

もしものときの備えに?

社会人になった皆さまは、この先働いてずっと順調にお給料を手にしていただくことと思いますが、もしかすると、この先長い人生、病気や怪我で働けなくなることもあるかもしれません。
そのようなときに慌てないためにも、今のうちから備えておかなくてはなりません。
万が一のときに備えるなら、「保険」をおすすめします。

保険にもさまざまな種類があります。
将来に備える保険や、万一の病気や怪我に備える保険、就労できなくなったときに収入をカバーしてくれる保険などもあります。
自立した大人になるためにも、新社会人になったこの機会に始めてみるもの良いでしょう。

まとめ

新社会人の皆さまのお財布事情についていろいろとみていきましたが、いかがだったでしょうか。
今回ご紹介したのは、あくまでもサンプルです。
サンプルとご自身の金額が異なる場合も多いと思いますが、あまり気になさらないでください。
新社会人の皆さまの貯蓄について一番大切なのは、無理はせず、しかし計画的に行なうことです。

自立した大人の一歩として、まずは「貯めぐせ」をつけていきましょう。

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