YouTuberは儲かる?月収は?今どきYouTuberのお財布事情
2019年の男子小学生の将来なりたい職業ランキングで1位になっているYouTuber。
そのランキングに、近年変化が生まれています。
2021年男子小学生の将来なりたい職業ランキングでYouTuberは8位にランキングされています。
女子小学生のランキングでは20位という順位になっています。
このランキング結果、以外だと思った方も多いのではないでしょうか。
コロナ禍でおうち時間が増え、子どもだけでなく大人もYouTubeなどを見る機会が増えました。
メディアでも、コロナ禍以前に比べてYouTuberを目にする機会が増えたように思います。おかげで、YouTuberの順位も上がるとおもいきや、まさかの順位は以前に比べて低くなっています。
その一方で、医師や看護師などといったコロナ禍で社会への貢献度が高かった職種の順位が上がってきています。
YouTuberの人気に陰りが見えるのは、コロナのせいでしょうか。
どうやら、そればかりではないようです。
かつては、ヒカキンやはじめしゃちょーなどトップYouTuberの影響で、「YouTuber=稼げる職業」というイメージが子どもたちの間に浸透し、YouTuberを目指すためのスクールなどに通う子どもも多く見られました。
親とともに未来のトップYouTuberを目指して、せっせと動画投稿する子どもたちも目立ちました。
巷では人気YouTuberが増えているのに対して、人びとの「YouTuber=稼げる職業」というイメージが薄れてきたような気がします。
実は、今どきのYouTuberが稼げる職業とはいえなくなってきた事情があります。
ここでは、今どきのYouTuberが稼げる職業とはいえなくなってきた事情と、YouTuberのお財布事情についてご紹介してまいります。
YouTuberの収入源は?
トップYouTuberとなると、億単位で稼ぐつわものもいます。
それでは、その収入源は何なのでしょうか。
彼らのメインの収入源は、広告収入です。
そもそもYouTuberとして収益を得るためには、
- 18歳以上であること
- チャンネル登録数が1000人以上であること
- 年間総再生時間が4000時間以上であること
- 広告に適したコンテンツであること
などといった条件を満たしていなければいけません。
まずこれらの条件を満たすのが第一条件。
次に、アップした動画の再生前や再生中に流れるCM、画面下や横に出てくる広告が表示されたり、また広告がクリックされて始めて収益が発生するという仕組みです。
このようにYouTuberの収益は、広告配信サービス「Googleアドセンス」から支払われる広告収入がメインとなります。
トップYouTuberになり人気が出ると、企業などとのタイアップ案件や、グッズ販売、メディアの出演料などといった広告収入以外の収入も見込めるようになります。
そのため、人気YouTuberは、これらの収入源をトータルすると、億単位になるわけです。
YouTuberの収入はズバリ!
トップYouTuberの収入は、とんでもない額だということはお分かりでしょうが、大手YouTuber事務所に所属しているYouTuberで、だいたい1再生あたり約0.2円となります。
1再生あたりの広告収入単位は人によって異なりますが・・・
100万回再生されれば、約30万円の収入になるというわけです。
一方で、事務所に所属していないYouTuberなら、再生単価が0.05円というYouTuberも多くいます。
先ほど、大手YouTuber事務所に所属しているYouTuberなら、100万回再生で約30万円という数字をご紹介しましたが、この金額がそのままYouTuberの手元に入るわけではありません。
大手YouTuber事務所のチャンネルあたりの広告収入の平均は、月8万4000円ほどだそうです。
そのうち事務所の取り分20%を差し引いた残り80%、約6万7000円が、実際にYouTuberの取り分となります。
ヒカキンやはじめしゃちょーやヒカルのようにタイアップ企画が多く、メディアへの露出も多ければ、その分収入もアップするので、YouTuberは億稼げる!ということになるのでしょう。
YouTuberのお財布事情が危ないわけ
トップYouTuberはさておき、一般のYouTuberのお財布事情が近年危なくなってきています。
その理由は、YouTubeの規約変更にあります。
2019年11月に、子ども向けコンテンツへの規約が変更になりました。
子ども向けのコンテンツをアップする際には申請が必要となり、パーソナライズド広告の掲載が禁止となりました。
これにより、ゲームやおもちゃなどを扱っていた動画をアップしていたYouTuberは、広告収入が激減したといいます。
YouTubeのガイドラインは、日々規制を強めている傾向にあるため、これまではOKだったものも規制開始となった後は、動画削除、アカウント停止処分などの対象になる可能性があります。
これにより、収入源が絶たれてしまうということも少なくないのです。
まとめ
かつて小学生のなりたい職業に全くランクインされていなかったYouTuberという職業。
2016年の調査で「ひときわ目を引く」とコメントされて話題となったのを皮切りに、年々子どもたちのYouTuberへの憧れは増していき、2019年にはついに男子小学生の将来ないたい職業ランキングで1位を獲得するまでになりました。
コロナ禍でおうち時間をYouTubeを見て過ごすという子どもたちは多く、若い世代においてはテレビを見るよりYouTubeを見る時間の方が多いという人が増えている現代において、
YouTuberは、やはりまだまだ憧れの職業であることは間違いありません。
YouTuberになって、一攫千金を狙う人たちにとっては、なかなか厳しい現実かもしれませんが、YouTuberという職業は、一長一短といったところでしょうか。