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私の仕事、10年後大丈夫?AI普及でなくなる仕事、なくならない仕事

私の仕事、10年後大丈夫?AI普及でなくなる仕事、なくならない仕事

AI技術の進歩で、私たちの生活もどんどん便利になってきています。
その一方で、よく聞かれるのが「AIの普及によって、将来ほとんどの仕事がなくなる」という声です。
そんななか、「私の仕事は大丈夫?」と心配している方も多いのではないでしょうか?

オックスフォード大学と野村證券が2015年に発表した調査結果によると、今後10~20年の間で、現在私たちが行なっている仕事の半分ほどの仕事が、AIに代替される可能性があるそうです。
このような話を聞くと、ますます「自分の仕事はなくならないだろうか?」と心配になってきますよね。
そこで今回は、AIによって10年後なくなる仕事、なくならない仕事についてご紹介いたします。

AIの発達によって私たちの生活はどのように変化するのか?

今後ますますAIの発達は進むと見られています。
それにより、私たちの生活はどのような影響を受けるのでしょうか?

カナダのトロント大学経営大学院のアジェイ・アグラワル氏は、次のように指摘しています。
「AIによって経済は大きく拡大するが、一方で格差も拡大するだろう」

経済が大きく拡大することにより、富は大きく拡大するものの、平等に分配されないというのです。
資本がない人は、単純労働するしか稼げる方法がない時代がやってくると言っています。
またアジェイ・アグラワル氏は、失業者が増え、年収が半減する人が多くなるだろとも言っているのです。

AIに仕事を奪われるという根拠は?

そもそも、なぜAIに仕事を奪われるのでしょうか?
それは、AIの能力が人間と比べてはるかに高いためです。

AIは、多くのデータを知識として瞬時に集めることができます。
人間がこれまでコツコツ行なってきた作業は、簡単にAIがこなしてしまいます。
またデータ処理能力も、人間は比べ物にならないほど高く、難しい計算も瞬時に行なうことができます。

2022年に登場し話題になったChat GPT、AIを使った自動文章作成ツールを例に挙げてみましょう。
文章を書くのが苦手な人でも、Chat GPTを使うことで、簡単に整った文章を作成することができるようになりました。
AIが執筆した本が出版される時代が、すでに到来しています。

10年後なくなる可能性がある仕事7選

10年後なくなる可能性がある仕事7選

ご覧のように人間の能力をはるかに上回るAIが、これから先もっと進化すると、なくなる可能性がある仕事とは、どんな仕事でしょうか?

  • 一般事務員
  • 銀行員
  • スーパー・コンビニ店員
  • タクシー・バス・電車運転手
  • ライター
  • 飲食店でのサービススタッフ
  • ホテルフロント係

上記に挙げた仕事は、AIに代替される仕事だと言われています。
それでは、それぞれの仕事について見ていきましょう。

一般事務員

一般事務員の仕事のほとんどが、パソコンで事務処理を行なっています。
AIは処理能力は高く、正確に行ないます。
そのため、人間に代わって事務の仕事をAIが担うことにより、効率化・コストダウンできると考えられます。
よって、将来的には人間の仕事はなくなる可能性が大きいとされています。

銀行員

現在、金融とITを融合したフィンテックやキャッシュレス化が急速に進んでいます。
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏も「将来、いまの形の銀行はなくなる」と予言しています。

スーパー・コンビニ店員

近年、セルフレジの導入が、スーパーやコンビニで急速に進んでいます。
また無人コンビニの店舗も全国各地で徐々に増えてきつつあります。
今後、さらに無人化の傾向は加速すると見られ、将来的にはスーパーやコンビニ店員の仕事はなくなる可能性が高いといえるでしょう。

タクシー・バス・電車運転手

すでに中国では、完全自動運転のタクシーが走行しています。
日本でも2023年4月から特定条件下での自動運転が解禁されています。

また東京都では、「自動運転レーン」の先行整備を検討しているとの情報もちらほら聞こえてきています。
自動運転ができるよう道路や法律の整備など、課題もありますが、間違いなく、近い将来、自動運転機能を搭載した車が、日本国内でも普及していくでしょう。
それにともない、タクシーやバスも運転手が必要ない自動運転の時代がやってくると言われています。

また、ゆりかもめや大阪のニュートラムなどが無人運転化されているように、将来、電車も自動運転になると言われています。
2018年に、JR東日本が山手線の自動運転のテストをスタートさせ、2022年10月には乗客を乗せた営業列車での実証実験も行われました。
車の自動運転よりも、無人運転の電車の普及の方が早いかもしれません。

ライター

2022年11月に生成AIチャットサービスの「ChatGPT」が登場したことにより、文章を書くという作業も、人間が書かなくてもAIが書いてくれる時代が到来しています。

日経新聞では、すでにAIライターが、上場企業の売上や利益を分析して分かりやすく紹介する記事を書いています。
チェックや修正に人間がかかわることなく、AIライターのみで行なっていることからも、近い将来AIライターが主流の時代が来るのは間違いないでしょう。

飲食店でのサービススタッフ

現在、飲食店においても配膳ロボットが普及しています。
効率やコスト面を考えると、これからますます加速していくのは間違いないでしょう。

ホテルフロント係

日本でもすでにロボットがフロント業務を行なう「変なホテル」がオープンしているように、ホテルのフロント業務が自動化されているホテルも徐々に数が増えてきました。
近い将来、ホテルのフロントから人間が消えて、代わりにロボットや機械がチェックインやチェックアウトの業務を担う日が来ることは間違いなさそうです。

10年後もなくならない仕事とは?

上記に挙げた仕事は、AIが代わって行なう可能性が高い仕事です。
では、AIが代わってできない仕事とは何でしょうか?
ITエンジニアや営業職、教師や保育士、介護職、医者や看護師などは、人の手が必要な職種だとされています。
上記のように、コミュニケーションが必要な職種やAIを生み出すエンジニアなどは、AIでは難しく、人の手が必要であるとされています。

まとめ

AIの普及によって代替される仕事が多くあることがお分かりいただけたことでしょう。
一方で、AIに代替されない職業は、コミュニケーションが必要なもの、クリエイティブ性が求められるもの、AIなどを生み出す仕事などです。
近い将来AIに仕事が取られる危機感を抱いている方は、AIが人間にかなわないとされる職業に転職したり、AIに負けないスキルを身に付けたり資格を取得するのも良いでしょう。
またAIを生み出す側になるため、プログラミングを勉強してみるのも良いかもしれませんね。

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