インフレに強い資産は?確かな資産づくりでインフレ対策
インフレ時代には、デフレ時代とは異なり、それに対応した資産づくりが必要になります。
「インフレだからって特に何もすることないんじゃない?」とインフレを甘く見ている皆さんは要注意です。
インフレ状態が長く続けば続くほど、実はあなたの資産は目減りしていくのです。
ここでは、インフレについての理解をまず深めていただき、インフレに対抗するためにはどのような対策を取ればよいのか。
今もっている資産を守るためには、どうすれば良いのかなど、あなたの資産を守るための方法についてご説明してまいります。
インフレとは?
インフレとは、「インフレーション」のことです。
インフレーションとは、「モノやサービスの価格が持続的に上昇する現象」のことです。
簡単にいえば、インフレとは、物価が上昇=お金の価値が下がるということです。
物価が下がりお金の価値が上がるデフレとは真逆の現象のことを指します。
例えば、1年前までは100円で購入できていた商品が、現在同じ量にもかかわらず150円になっている場合。
この1年間で価格が1.5倍に上昇しているということで、これが、インフレの状態です。
また、これまで5個入り200円で販売されていたアンパンが、商品価格は変わらず4個入りに変更された場合。
分かりにくいですが、1個当たりの価格が、1.25倍に上昇しているということになります。
これも、インフレの影響を受けている状態です。
相手に察知されにくい攻撃方法になぞらえて「ステルス値上げ」と呼ばれています。
このようなインフレ状態が続くと、現金の価値はみるみる下がっていきます。
また銀行に預けている低金利のままの預貯金が目減りしてしまうのです。
急激なインフレなら、危機感を覚えるかもしれませんが、インフレが緩やかに進んでいくと
なかなか危機感を覚えることなく、気が付けば老後の資金が目減りしていた、ということにもなりかねません。
10年後にインフレで物価が2倍になっていると仮定すると、現在の100万円は、半分の50万円の価値しかなくなってしまいます。
インフレに強い資産は?
資産価値の低下を防ぐためには、どうすればよいのでしょうか。
対策としては、インフレの影響を受けにくい資産をもつことです。
ここからは、インフレに強い資産についてご紹介いたします。
株式投資
インフレ下では、業績がよくなる企業もあります。
そのため、株式投資は資産形成に有効な手段のひとつです。
ただし、すべての企業の業績がよくなるわけではありません。
業績がよくなる企業を見極めることが大切です。
また個別株投資は、ハイリスクハイリターンになるので、注意が必要です。
金融商品
投資信託などの金融商品もおすすめです。
投資信託は、プロが運用してくれるので、どの銘柄が良いか分からないという初心者でも手軽に始められます。
商品は、ローリスクローリターンなものもあるので選択肢も多いのが特徴です。
不動産投資
不動産は、インフレの影響を受けにくいのでおすすめです。
物価が上昇すれば、土地の価格も上がり、建物も需要があるため価格は下がりにくいです。
ある程度のまとまった金額を準備できるのであれば、不動産投資も良いでしょう。
ただし、不動産屋にすべて任すのではなく、自分でも勉強しておくとより安全に投資できます。
外貨預金
インフレでは、円相場の変動により現金の価値が下がります。
そのため、外貨預金をしておくことで、資産価値を維持できます。
例えば、現在1ドル=100円。
10年後に円安の影響で110円になりました。
円預金で100万円もっていれば、10年後は100万円のままです。
しかしながら、半分の50万円をドル預金しておくと、10年後には円預金はそのままですが、ドル預金は55万円になります。
10年間の物価上昇率が5%だった場合、外貨預金をしたことによってインフレから資産を守れたということになるのです。
インフレに備えたポートフォリオ形成
ポートフォリオとは、複数の保有資産の組み合わせのことを指します。
インフレにしっかりと対抗するには、インフレに強い資産を1つもつだけでなく、複数を組み合わせることがおすすめです。
ただし、組み合わせには注意が必要です。
金融商品だけでなく、外貨預金や不動産投資など、異なる資産を組み合わせることで、運用の安定を図ることができるのです。
またハイリスクハイリターンの個別株ではなく、インデックス型投資信託に投資することで、リスクを低減することができます。
まとめ
ここまで、インフレについて、またインフレ対策についてご紹介してまいりましたが、いかがだったでしょうか。
インフレに対抗し、資産を守るためには、以下のような対処方法が有効です。
インフレ=現金の価値が下がる=現金を別の資産に変える
現金のままもっておくよりは、別の資産に変えて保有する方がお得なのです。
またより強固にインフレに対抗するためには、インフレに強い資産を複数もつことが重要!
ぜひこれらを実行していただき、インフレを賢く堅実に乗り越えましょう!