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疑問解決!NISAとつみたてNISAは何が違う?どっちにすべき?

疑問解決!NISAとつみたてNISAは何が違う?どっちにすべき?

疑問解決!!NISAとつみたてNISAは何が違う?

近年、NISAやつみたてNISAを利用している方が増えてきました。
また、これらに興味をおもちの方も増えてきました。

「お得にできる投資=NISA」という認識の方が多いと思いますが、実際にやるとなると・・・

「NISAとつみたてNISAどちらにすればいいんだろう?」

こんな風に悩んでしまう方も多いことでしょう。

そこでここでは、NISAとつみたてNISAの違いについてご紹介いたします。

NISAについて

株式や投資信託などといった金融商品を利用して得た利益に対しては、約20%の税金がかかることはご存知でしょうか。

売却益や配当金などといった利益に対して、一定の投資金額の分だけ一定期間税金がかからない、いわゆる非課税になる投資制度がNISAです。

仕組みとしては、NISA口座を開設して、その口座で投資をすることによって、その投資によって得られた利益が非課税となります。
18歳以上の方が開設可能です。

そしてこのNISAには、一般NISAとつみたてNISAがあります。

NISA(一般NISA)について

一般NISAにて投資をする場合、投資方法は2種類あります。

  • 通常買付
  • 積立方式

です。

対象商品は、株式・投資信託等です。
非課税投資の対象となるのは、年間120万円までの投資で、最長5年間非課税となります。
非課税期間が終了すれば、翌年新たな非課税投資枠へ移管することができるロールオーバーが可能です。

ただし、一般NISAで投資ができるのは2023年いっぱいです。
2024年からは、新しいNISA制度になります。
2023年末までに現行の一般NISAにおいて投資した商品は、新しい制度の外枠で、現行制度における非課税措置の適用が可能です。
ただし、現行制度から新しい制度へのロールオーバーはできません。

つみたてNISA

つみたてNISAの場合は、投資方法は、積立方式のみです。
長期積立・分散投資に適した一定の条件を満たした投資信託が対象となります。

非課税の対象となるは、年間40万円の取引で最長20年間です。

ロールオーバーによる継続保有はできません。

つみたてNISAに関しても、口座開設は、2023年いっぱいですが、つみたて投資は引き続き2042年まで可能です。
こちらも新しい制度への移行はできません。

一般NISAとつみたてNISAの比較

一般NISAとつみたてNISAの比較

それでは、一般NISAとつみたてNISAの両者を比較してみましょう。

例えば、2018年から年間120万円の投資を毎年継続していたと仮定すると、
年間120万円×5年なので、最大で600万円が非課税となります。

一方、つみたてNISAは、2018年に投資をした方は、20年間年間40万円が非課税なので、
年間40万円×20年で、最大800万円が非課税となります。

ですが、この現行制度も2023年12月末で終了となります。

仮に、今からそれぞれの口座を開設したとしましょう。
外枠で、一般NISAは、120万円が5年間非課税となります。
つみたてNISAは、年間40万円が20年間非課税となり、2042年まで投資可能です。
最大800万円が非課税となります。

つまり、投資方法と対象商品の幅が広く、非課税投資枠が大きいのが一般NISA
非課税期間と投資可能期間が長いのがつみたてNISAといえます。

NISAの注意点

一般NISA、つみたてNISAには、ともに共通した注意点がありますのでご注意ください。

  1. 1人当たり1口座に限定されます。
  2. 売却するとその分の非課税投資枠は減額されます。売却分だけ非課税投資枠が空いたからといって再利用はできません。
  3. 非課税枠いっぱい使用しなかったからといって、非課税枠の翌年への繰越はできません。

新しいNISAのポイント

現行のNISA制度は、2023年末で終了となり、2024年からは新しいNISA制度になります。
2023年末までに開設された口座はそのまま外枠での運用となり、新しいNISAへの移管はできません。

2024年からは、あらたにつみたてNISAと成長投資枠という制度になります。
ポイントは、以下のとおりです。

  • 非課税保有期間の無期限化
  • 口座開設期間の恒久化
  • つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能
  • 年間投資枠の拡大(つみたて投資枠:年間120万円、成長投資枠:年間240万円、合計最大年間360万円まで投資が可能)
  • 非課税保有限度額は、全体で1,800万円(成長枠は、1,200万円。枠の再利用も可能)

金融庁HP「新しいNISA : 金融庁 」参照

一般NISAとつみたてNISAどちらを選択する?

新しいNISAについて、また、現行の一般NISAとつみたてNISAのそれぞれの特徴と違いはお分かりいただけたことと思います。

現行のNISAを活用したいた方は、そのまま外枠として保有することが可能です。
お得なのは、現行のNISA口座を駆け込みで開設し、新しいNISAとは異なる枠で運用する方法です。
その際、一般NISAは、口座開設と同時に一括で枠いっぱいの120万円投資し5年間外枠で運用します。
つみたてNISAの場合は、口座開設と同時に40万円投資し、その後20年間にわたり、年間40万円の投資を行なっていきます。
もちろん途中で投資を辞めても構いませんし、年間枠いっぱいでなくても構いませんが、長期投資をお考えであれば、つみたてNISAがおすすめです。

ただし、どちらも新しいNISAに移管することはできませんので、資金の余裕がある場合のみ、現行の駆け込み口座開設をおすすめします。

まとめ

現行の一般NISAと、つみたてNISAは、どちらか一方しか口座開設ができませんでしたが、2024年からスタートする新しいNISA制度は、これまでより柔軟な対応ができるのが魅力です。

新しいNISAがもう間もなくスタートとなる今、資金に余裕があるのであれば、現行NISAのいずれかの口座を開設したうえで、新しいNISA口座を両方併用して活用すれば、最大限の非課税投資枠を手に入れることが可能です。

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