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現代お年玉事情!お年玉ってみんなどのぐらいあげているの?お年玉にも贈与税がかかる!?

現代お年玉事情!お年玉ってみんなどのぐらいあげているの?お年玉にも贈与税がかかる!?

お正月の子どもたちの楽しみといえば、お年玉ですよね。
子どもたちは楽しみにしていますが、大人たちにとっては苦痛の種になっていませんか?

「お年玉っていくらあげればいいの?」
「お年玉の額を聞きたいけど、なかなか聞けない。」
このように、お年玉に悩む大人たちのために、今日は現代お年玉事情!!についてご紹介いたします。

ぜひお年玉をあげる際の参考になさってください。

お年玉は誰からもらう?

現代の子どもたちは、お年玉は、誰からもらっているのでしょうか?

2015年に金融広報中央委員会が「子どものくらしとお金に関する調査」を行なっています。
全国290校の小・中・高校生5万149人の児童・生徒に聞いた調査によると、ほとんどの子どもがお年玉をもらったと回答しています。

お年玉をもらった相手については、一番多いのが祖父母
9割近い子どもたちが、おじいちゃんやおばあちゃんから、お年玉をもらっているようです。
可愛い孫のために財布のひもが緩むのは、どこの家庭でも見られる風景のようです。

続いて、おじさんやおばさんといった親戚。
親からもらったという子どもも全体の6割ほど占めています。

お年玉はいくらぐらいもらっているの?

それでは続いて、子どもたちはお年玉をいくらぐらいもらっているのか見ていきましょう。

小学生高学年の場合、1万円~2万円までが一番多く全体の26%を占めています。
次いで2万円~3万円が25%、3万円~5万円が22%となっています。

中学生・高校生は、全体の約6割が1万円~5万円と答えています。
年齢が高くなるにつれて、金額も上がってきているようです。

子どもたちのお年玉の使い道

大人からもらったお年玉を、子どもたちはどのように使っているのでしょうか。

これについては、小学生高学年の8割ほどが、家の人に預けたり、銀行や郵便局などに貯蓄したりしています。
中学生・高校生になれば、貯蓄をすると答えた生徒が約4割ほどいたものの、半数以上がお小遣いで足りない分をお年玉で埋めて、欲しいものを購入すると答えています。

お年玉にも贈与税がかかる?

お年玉にも贈与税がかかる?

ここまで、現代の子どもたちがお年玉をいくらぐらいもらっているのか、誰にもらっているのか、またその使い道は?というデータをご紹介いたしました。
「うちは標準なのねー」とほっとされた方もいらっしゃることでしょう。
とはいえ、お年玉に対する考え方は、各家庭の教育方針によっても異なるでしょうから、あくまでも参考までにしておいてくださいね。

さて、お年玉は、ご存知のように大人からお金を贈与されるものです。
「それなら贈与税がかかってくるのでは?」
このように思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

結論からいうと、お年玉に贈与税はかかりません。

国税庁のウェブサイトには、次のように記されています。

「個人から受ける香典、花輪代、年末年始の贈答、祝物または見舞いなどのための金品で、社会通念上相当と認められるもの」には贈与税がかからない。
《贈与税の課税価格》関係 国税庁HPより

お年玉は、日本古来から行なわれている日本の習わしです。
贈与税には当たらないというのが答えです。

贈与税は、毎年110万円までは非課税となる基礎控除があります。
お年玉を110万円以上もらう子どもは、常識的に考えられませんよね。
このことからもお年玉は贈与税の対象とはならないといえます。

お年玉の起源と意味

お年玉はもともと、お餅でした。
新年に年神様から1年分の力をいただくという意味があったようです。
そのため子どもだけのものではなかったのです。

江戸時代には、すでに庶民の間で浸透していたと言われているお年玉。
昭和30年代後半の高度経済成長期ごろから、都市部を中心にお餅ではなくお金を贈るようになり、贈る相手も子どもだけになったということです。

現代のお年玉はお金ですが、小さいころには、親に預けたり貯金をしたりという子どもたちも、年齢が上がるにつれて、自分の欲しいものを買うための資金として使うようになっています。

まとめ

近年、毎月のお小遣いをキャッシュレスで渡しているという家庭もあるようです。
しかしながら、お年玉にはまだキャッシュレスの波は、それほど届いていないようです。
このようなキャッシュレスが広がる現代社会において、紙のお金をやり取りすることは、子どもたちにとって貴重な経験になりつつあります。

キャッシュレスでは、使えば数字は減りますが、目に見えてお金が無くなるという実感はありません。
お年玉もキャッシュレスで渡すという家庭もあるかもしれませんが、できれば、お年玉を実際のお金で贈り、もらったお金をやりくりして欲しいものを買う、銀行や郵便局に貯蓄する、といった生きたお金を使う機会として大切にして欲しいものです。

もらったお年玉をお子さんと一緒に銀行にもっていき、お子さん名義の通帳をつくって毎年、その通帳に入れて貯蓄していくというのも良い勉強になりますし、もらったお年玉が総額いくらになるから、それらをどう使うか?
使い道を自ら考えさせるというのもお金の勉強になっていいですよね。

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