正社員はダブルワークできる?メリット・デメリットや注意点を紹介
ここ数年、正社員のダブルワークを認める企業が増えてきています。
これを機会に、ダブルワークを始める方も多くなっています。
現在、ダブルワークを始めようかどうしようかと悩んでいる方に、ここでは、正社員がダブルワークをするメリットとデメリットについてご紹介いたします。
ぜひご参考になさってください。
目次
正社員のダブルワークはあり得る?あり得ない?
正社員として企業に勤めながら、本業とは別に仕事をもつことをダブルワークといいますが、法律上は何ら問題はありません。
それなのに、これまで企業がダブルワークを禁止してきた理由は、3つあります。
- 本業に支障をきたす可能性があるから
- 情報漏えいのリスクがあるから
- 会社の社会的信用や品位に関わるから
このような理由から、これまで多くの企業がダブルワークを禁止してきました。
しかしながら、厚生労働省が発表している「副業・兼業の促進に関するガイドライン」に「副業をすることは労働者のキャリア形成につながり、企業はダブルワークができる環境を整えるべき」という見解が公に示されてからは、企業も正社員のダブルワークを認めるようになりました。
これにより、ダブルワークをはじめる方も増えてきています。
総務省統計局が令和4年に発表した、「令和4年度就業構造基本調査 5副業がある者及び追加就業希望者」によると、副業比率は、4.8%となっています。
これは、5年前と比べると0.9ポイント上昇しています。
今後ますます副業比率は上昇すると見込まれています。
正社員がダブルワークをするメリット・デメリット
正社員の人がダブルワークをしたいと思う理由は、それぞれあると思いますが、ここではダブルワークをするメリットとデメリットについてご紹介いたします。
正社員のダブルワークのメリット
正社員がダブルワークをするメリットは6つあります。
- 収入が増える
- 人脈が広がる
- スキルアップできる
- 自分の新たな適性に気づくことができる
- ストレス解消になる
- 起業を目指している人はその足掛かりになる
正社員のダブルワークの一番のメリットは、収入が増える点だといえます。
収入源がふたつあるということは、リスクヘッジにつながり、安心感を得ることができるのも魅力のひとつでしょう。
またダブルワークをすることで、これまで知りえることができなかった人と知り合うことができます。
人脈が広がるので、将来起業したいという方には特にメリットだといえるでしょう。
本業だけでは伸ばせないスキルもダブルワークをすることで、伸ばすことができます。
また本業では身に付かない新しいスキルを身につけることも可能です。
それと同時に、本業と異なる仕事をすることで、自分自身でも気が付かなかった適性を知ることがあります。
これにより、新たなキャリアにつながることもあります。
本業に比べて副業は気楽にできることも多いので、趣味の延長としてストレス解消につながるという人もいるでしょう。
正社員のダブルワークは、このように多くのメリットがあります。
正社員のダブルワークをするデメリット
それでは、次に正社員のダブルワークをするデメリットについて見ていきましょう。
- 心身への負担が大きい
- 本業に支障が出る可能性がある
- プライベートの時間がもてない
- スケジュール管理が大変
ダブルワークをすることで、正社員の仕事だけのときに比べて、心身にかかる負担は大きくなります。
働き過ぎないように気を付けなければなりません。
働き過ぎると、本業にも副業にも支障をきたす恐れがあります。
ミスが多くなってしまい、結果周りの人に迷惑をかけてしまうということにもなりかねません。
先ほども申し上げましたように、ダブルワークをする際には、働き過ぎないことが、長くダブルワークを続ける秘訣です。
ダブルワークをすることで、自分の時間が取れなくなることは覚悟しておきましょう。
働き方を考えないと、子どもとの時間が取れなくなったり、家族の理解を得られず、家族との仲が悪くなる、趣味をする時間がなくなる、といったような自分自身にストレスを与える結果につながることがあります。
ダブルワークで大変なのは、スケジュール管理です。
本業と副業をうまくスケジューリングしないと、どちらかにしわ寄せがきてしまいます。
正社員のダブルワークでおすすめなのはこんな仕事!!
正社員でダブルワークをこれからしようとしているあなたに、おすすめな仕事をご紹介いたします。
ぜひご参考になさってください。
単発の仕事
単発のバイトであれば、空き時間を利用して働くことができます。
ネットで登録しておけば、時間が空いたときに数時間でもバイトに入れるという便利なサイトもありますので、そちらを利用してみるのもおすすめです。
就業後や本業が休みの日にできる仕事
正社員として企業にお勤めの方は、サービス業でないかぎり、平日働いていますよね。
それなら、就業後や本業が休みである週末にできる仕事を選ぶのも良いでしょう。
土日であれば、平日よりは時給が良い場合も多いので、効率的に稼ぐこともできます。
在宅ワーク
在宅ワークなら、空いた時間でしかも自宅でできるので、正社員の副業としては最適です。
ライターやイラストレーター、Web関連の仕事など、あなたのスキルに合った仕事を探すことができます。
正社員のダブルワークの注意点
ここでは、正社員がダブルワークをする際の注意点について3つご紹介いたします。
社会保険について
正社員で働いている方は、社会保険に本業の会社で加入していますよね。
もし副業でアルバイトをした際、加入条件が満たされれば副業先でも社会保険に加入しなければなりません。
この場合は、10日以内に、「健康保険・厚生年金保険被保険者所属選択・二以上事業所勤務届」を年金事務所に提出しましょう。
詳細は、日本年金機構の「複数の事業所に雇用されるようになったときの手続き」をご覧ください。
確定申告について
副業で得た収入が20万円未満であれば、確定申告は必要ありません。
しかしながら20万円を超えてしまったら、確定申告が必要になります。
知らなかったでは済まされず、確定申告を怠った場合は、延滞税が科せられますのでご注意ください。
ダブルワークが就業規則に抵触しないか確認
ダブルワークを始める前には、必ず会社の就業規則を確認してください。
ダブルワークを認めていない企業だと、処罰の対象となってしまいます。
お気をつけください。
まとめ
正社員として勤めながら、ダブルワークをする場合、何の目的でダブルワークをするのかを考えたうえで始めるようにしましょう。
「何となく始めたものの、副業が忙しくなり本業に支障をきたしてしまった。」
などと、後悔につながることもあります。
しっかりとした目的があるのであれば、ダブルワークを始めても、本業と副業の両立をすることができます。
正社員がダブルワークを始める前には、ダブルワークのメリットやデメリットもよく考えたうえで始めるようにしましょう。